気象庁は1日、全国の6月の天候状況を公表した。中旬以降に暖かい空気に覆われやすくなったことで北日本の気温はかなり高くなり、月平均気温は函館18・4度(平年比プラス2・2度)、江差18・0度(同プラス1・6度)でかなり高く、ともに6月として過去最高だった昨年に続き2番目の高さとなった。
6月の上旬は偏西風が南に蛇行するなどした影響で日本付近は冷たい空気に覆われた。函館では最高気温が20度以下の日が続き、5月中旬の平均気温が15・3度だったのに対し14・6度(平年14・9度)となった。
中旬はこの時期としては移動性高気圧が本州付近を覆うことが多く、日照時間も多くなり暖かい空気に覆われやすくなったことで気温が上がり、平均気温は平年より4度高い20・2度を記録。下旬も暖かい空気が流れ込みやすくなり、平均気温は同じく2・8度高い20・3度で、中旬と共に7月中旬並みの暖かさとなった。日中の最高気温が25度以上の夏日は計11日で、平年(2・7日)の約4倍となった。
渡島・桧山では29日に北斗で6月として初めて真夏日となる30・0度を記録した。渡島・桧山で同月の真夏日は2014年(厚沢部町鶉33・0度など)以来10年ぶり。
降水量は30日に函館で30・5ミリを観測したが、中旬に少なかったため月降水量は、函館は59・5ミリ(平年79・8ミリ、平年比75%)で平年並み。江差は53・5ミリ(平年78・6ミリ、平年比68%)で少なかった。
月日照時間は、函館は189時間(平年172・6時間、平年比110%)で平年より多く、江差は161・1時間(平年163・4時間、平年比99%)で平年並みだった。(山崎純一)