【北斗】道南の伝統芸能や民謡愛好者らによる「唄と踊りでふれあう仲間のつどい」(実行委など主催)が6月30日、北斗市七重浜住民センターで開かれた。白鳥三弦会会主で函館市鍛治2の白鳥秀明さん(82)が、新作民謡「函館ふるさと音頭」を初披露し、会場を盛り上げた。
「函館ふるさと音頭」は、白鳥さんが今年の正月に突然、三味線の曲調と「春は桜の五稜郭」というフレーズが浮かび、春の桜が咲く五稜郭、夏のいか踊りや漁火、秋の香雪園の紅葉など、函館の四季の風物を織り込んで作り上げた。
白鳥三弦会などが所属する函館地区民謡連合会の内村徳蔵会長が「その場で踊り出したくなるような楽しい歌。多くの人に聴いてもらいたい」と、「つどい」での披露を勧め、初披露が実現した。
白鳥さんはこの日、民謡愛好者らの手拍子と三味線の軽快な演奏に乗せて曲を披露。「いいんでないかい」と繰り返すフレーズが特徴で、アンコールでは自然と踊りの輪ができるなど好評だった。
白鳥さんは「2カ月かけて4番まで作詞し、字余りなどアドバイスをもらいながら改めた」と振り返り、「内村会長からの後押しもあり、今回発表することができた」と満足そうに話した。(市丸和秀)