• 9/27
    函新ウイークリーレビュー
  • 求人情報
    総務経理スタッフ

養殖コンブ漁、支える福商生 生徒増が人手不足解消の一助に

 【福島】福島沖の養殖マコンブの水揚げが18日から始まり、福島商業高の生徒が早朝からコンブ干し作業に取り組んでいる。町青少年交流センター「新潮学舎」(にいじおがくしゃ)で暮らす26人のうち半数が従事。人口減少と高齢化で慢性的な担い手不足が言われて久しい基幹産業を道内外から集まった若い力が支え、活気をもたらしている。
 21日早朝の福島漁港(白符地区)。漁業阿部慎太郎さん(42)は未明から約2500枚を水揚げした。出だしの生育状況は例年並みといい、養殖コンブ漁は7月末まで続く。水揚げ後、洗浄と乾燥させる作業に20人を必要とするが、毎年のように頭を悩ます人手の確保は漁業者共通だ。今年は学校を通じて寮に複数の漁業者がアルバイト募集のちらしを張り出した。
 阿部さんは同校1年生の田中瑠那さん(15)、檜山結菜さん(同)、菊池里桜さん(16)、萬琴音さん(同)を雇用した。4人は軽トラックで次々と運び込まれるコンブを網に挟んだり、つるす作業をベテランの町民に混じって黙々とこなし、阿部さんは「人手がないとできない作業。生徒たちはもの覚えも早い」と期待する。
 生徒たちは毎朝午前3時40分に寮を出発し、同4時から約2時間働き、寮で朝食を食べ、体を休めてから登校。この日が作業4日目で授業中は睡魔に襲われながらも環境への順応性の高さは〝若さの特権〟。学校のない週末には日中の作業にも参加するつもりだ。出身地は京都府や埼玉県などで生のコンブを見るのも触るのも今回が初めてで、4人は「丁寧に仕事を教えてくれる。意外と作業は簡単で楽しい」と口をそろえる。
 町内では高校生が働きやすい接客業などのアルバイト求人は少なく、生徒たちにとっても願ってもない収入の機会で、福島ならではの地域色が強い経験だが、4人は「コンブの作業も花の高校生活の一環」とはにかむ。全国募集による生徒の大幅増加が地域に新たな活気を与えている。同校の魅力化に取り組む町教委の小野寺則之教育長は「生徒たちは地域のためになりたいと思い始めている。地域との関わりが新たなフェーズに変わりつつある」と話している。(今井正一)










      最新記事











      休日当番医
      渡島・檜山管内
      休日当番医9月29日

      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 看護系市立大新設、最大70億円 函館市が試算
      2. 「ホテルエノエ函館」10月1日オープン 新ブランド国内1号店
      3. 函中部6年ぶり男女優勝 弓道・高体連秋季新人戦
      4. 110万円特殊詐欺被害 函館の50代女性
      5. 大沼公園IC付近でタンクローリー炎上 けが人なし
      6. 函館市 94人分の個人情報含む調剤券など書類が所在不明
      7. 函館市 老人ホーム入所者3人の負担金過大徴収
      8. cocoa韓国マーケット&/韓国の味と雰囲気を楽しんで
      9. 10月5日に食と環境まつり 野菜の袋詰め放題など多彩
      10. 絶品!焼き鳥/居酒屋 さくら井

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      9月29日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト