函館を舞台とした映画「おいしい給食 Road to イカメシ」(Ⓒ2024「おいしい給食」製作委員会、AMGエンタテインメント配給)が24日から新宿ピカデリーほかで全国公開されるに先立ち、先行上映と舞台あいさつが18日、函館市のシネマ太陽函館で開かれた。主演俳優の市原隼人さんが、作品の見どころや撮影の苦労を紹介した。
テレビドラマでシーズン3まで放送し、映画化は2022年5月に続き3作目。市原さん演じる給食を愛する中学校教員甘利田幸男が、生徒と触れ合いながら給食をおいしく食べ魅力を伝える。函館でのロケ地は旧臼尻中学校や臼尻漁港、湯川漁港などで、23年4月12~16日に撮影された。
函館ロケについて市原さんは「函館の豊かな食と、土地がなければ第3弾はなかった」、プロデューサーの岩淵規さんは「函館で撮影できただけで企画が大きくなった。本当に函館でロケができて良かった」と振り返った。映画で登場する「いかめし」に、市原さんは「父が家族を喜ばそうと料理教室に通って初めて作ってくれたのはいかめしだった。(撮影で)いかめしをつかむのが大変だった」と紹介。岩淵プロデューサーは「いかめしを食べたら肌がきれいになった」と勧めた。
フォトセッション後、市原さんは「人生の糧となるせりふもある。理不尽なことと向き合った時、支えとなる映画が『おいしい給食』。その魅力を引き出してくれた函館には足を向けて寝られない。これからもよろしくお願いします」と話した。(山崎純一)