函館・道南の三が日は2日に雨が降ったものの温暖な天候が続き、初詣や観光施設は好調だった昨年を上回る人出となった。一方、スキー場やスケート場はこの暖かさが影響し、客足が遠のく結果となった。
■初詣
道警函館方面本部地域課のまとめによると、道南の主要12カ所の初詣客数は11万5181人。昨年よりも1万人余り多く、2年連続で10万人を超えた。
函館市内の3神社で10万人を超え、このうち函館八幡宮(谷地頭町)が4万7200人(昨年比4400人増)で最も多かった。次いで亀田八幡宮(八幡町)の3万800人(同6000人増)、湯倉神社(湯川町2)の2万5000人(同1000人減)と続いた。
函館以外では、江差町の姥神大神宮が1370人増の4970人に上った。
■観光施設
五稜郭タワー(五稜郭町)の展望台搭乗者数は、昨年比280人増の5386人で、2007年から続けている1日朝の「初日の出営業」が過去最高の667人と好調だった。大場泰郎営業部長は「1日の特別営業は特に若い人の伸びが目立った。年々認知度が高まっているのを感じる」と話している。
函館山ロープウェイ(元町)の利用者も、同921人増の1万5689人とにぎわった。同社営業担当者は「年末年始も外国人のお客様の姿が目立った。天候が良かったのも増加につながった」とみている。
■スポーツ施設
函館七飯スノーパーク(七飯町東大沼)は昨年同期よりも3割ほど少ない2344人にとどまった。雪不足でオープンが12月下旬にずれこみ、ゲレンデの状態も部分滑走と万全でないため「なかなか集客に結び付かなかった」(同スキー場)としている。
2日から今年の営業を開始している函館市民スケート場(金堀町)も、2日に雨が降った影響で昨年を下回る結果に。2日が昨年比347人減の721人だったが、3日は同59人増の1096人だった。(鈴木 潤、金子真人)