函館カトリック元町教会で17日、伝統的建造物の美しい町並みと芸術文化を、肌で感じてもらおうと「2016でんけんコンサート」が開かれた。約230人が聖堂に響く弦楽器の演奏に聞き入った。
函館市伝統的建造物群保存会の主催。西部地域の歴史的景観を守り、伝建地区の魅力を広める目的で毎年開いている。
ヴァイオリンの烏野慶太さんとチェロの清水彩智さんによる弦楽二重奏では、モーツァルトのアレグロや、バッハのプレリュードのほか、名曲ムーンリバーを披露。天井が高いことから、弦楽器がより一層音色を響き渡らせ、観客を魅了していた。
このほか、函館山カメラプロジェクトが制作した、貴重な建造物の修復・復元についてのスライドが上映され、関心を深めた。
参加した志田那子さんは「きれいな音が響き、とても素晴らしかった」と話していた。(木村京子)