【木古内】佐女川神社(町木古内、野村広章宮司)の伝統神事、第194回「寒中みそぎ祭り」は2日目の14日、神社関係者も記憶にないという季節外れの雨となる中、町民らがちょうちんを手に町内を練り歩くみそぎ行列が行われた。境内のステージでは、昨年11月に決定した道無形民俗文化財の指定書交付式が行われた。
指定書は渡島教育局の山下幹雄局長が伝達した。野村宮司は「多くの方に包まれた中で指定書を受け取り、非常に光栄。歴代の行修者、神社関係者、町民の理解、支援のおかげ」と謝意を述べた。鈴木慎也町長は「道の文化財となり、道南や北海道全体が豊漁、豊作になる寒中みそぎ祭りになる」と述べた。
行修者による水ごりの鍛錬が13日夜から昼夜を問わず続けられ、雨中のたくましい姿に来場者から大きな声援が送られた。1000発の花火も打ち上がり、伝統神事と冬の夜空を飾る大輪で楽しませた。
会場には立憲民主党の逢坂誠二衆院議員、道議会の冨原亮議長、笹田浩道議をはじめ、近隣自治体の首長らも来場。最終日の15日は神社を出発した行修者がみそぎ浜(津軽海峡)で海中沐浴を行い、御神体を清める。(今井正一)