【木古内】江戸時代後期の1831(天保2)年から続く佐女川神社(町木古内、野村広章宮司)の伝統神事で、第194回「寒中みそぎ祭り」が13~15日の3日間、同神社などで執り行われる。4人の若者が厳しい水ごりを繰り返して1年の豊漁豊作を祈願。寒中みそぎフェスティバル(町観光協会や実行委など主催)は2020年以来のフル開催で物販、飲食、餅まきも復活する。
寒中みそぎの始まりは1831年に当時の別当が夢のお告げに従って御神体を海で洗い清め、その年が豊漁に恵まれたことに始まったと伝わる。行修者と呼ばれる4人の若者が同神社にこもって冷水を浴びる鍛錬を繰り返し、最終日には御神体を抱えて厳寒の海へと入る。古式ゆかしき神事が連綿と受け継がれ、地域の観光資源ともなり、昨年11月には道指定無形民俗文化財となった。
今年の行修者は別当の木水拓海さん(24)、稲荷の齊藤亘さん(25)、山の神の平野心太さん(16)、弁財天の加藤之康さん(26)が務める。初日の午後6時から同神社で執り行われる参籠(さんろう)報告祭の後、水ごりが始まる。
14日は午後5時45分にみそぎ公園を出発し、同神社までを関係者がちょうちんを持って練り歩くみそぎ行列、同7時10分からは花火が打ち上がる。最終日は午前10時に行修者が同神社を出発してみそぎ浜に向かう出御祭、同11時50分から海中沐浴を行う。みそぎ公園では物産フェア、はこだて和牛・グルメ魅了フェアが開かれる。
問い合わせは町観光協会(01392・6・7357)、町産業経済課(同2・3131)へ。(今井正一)