函館の冬を彩る「2023はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)が12月1日に開幕するのを前に、シンボルの巨大クリスマスツリーが28日、金森赤レンガ倉庫群前に到着した。冬の風物詩を観光客や市民が見守った。
1998年に始まり、26回目。函館の姉妹都市カナダ・ハリファクス市寄贈のもみの木を使ってきたが、輸送の都合上で断念。昨年同様に道産トドマツを使用した。高さは約20メートルでイルミネーションは約15万球。
クリスマスムードが高まる恒例行事となっており、北浜町の岸壁で固定準備や装飾を終え、先導のもと台船に乗せたツリーは函館港内を移動。約20分後の午前10時ごろ設置場所付近に到着。現場作業員が大声で安全確認する中、見物客らが記念撮影を楽しんだ。
函館市大町の主婦石垣花菜子さん(41)は「数日前から気になっていた。自宅から眺めると運搬していることに気づき、急いで駆け付けた。ツリーが登場すると華やか。今年もイベントが楽しみ」と笑顔で話した。イベントは25日まで。
例年実施のイルミネーション点灯や花火打ち上げ、スープバーなどのほか、今回は特別企画でJRA函館競馬場特別協賛「クリスマス・プロジェクションマッピング」を行い、光の幻想的な演出がツリーを彩る。12月15~17日と、22~25日の午後5時45分から5分程度。
ツリー点灯は午後4時半~同5時45分、同6時~同10時。1日は同6時から。
(竹田 亘)
函館新聞デジタルに動画=2次元コード参照。