【福島】大相撲秋場所で2度目の十両優勝を果たした一山本関(29)=本名・山本大生、放駒部屋=が26日、角界入りする前に勤務した福島町役場や福島小学校などを訪れ、優勝を報告した。九州場所では幕内復帰が有力視されており、元同僚や親交のあった町民にさらなる活躍を誓った。
一山本関は午後1時ごろ町役場を訪れ、職員が十両優勝を祝うのぼりを作り来庁を歓迎した。鳴海清春町長は公務で不在だったが、小野寺則之教育長が職員を代表し「素晴らしい優勝おめでとう。元気と勇気をもらった」とたたえ、当時同じ部署だった女性職員が花束を手渡した。
来庁した町民に対してサインや撮影に気さくに応じ、町内在住の堀繁子さん(76)は「先場所よりも粘り強い相撲をしていたので期待しながら応援していた。けがに気をつけ頑張ってほしい」とエールを送った。
その後、福島小学校を訪問し、1年生15人と交流した。一山本関は「秋場所は基礎をしっかりやって挑み、自分の相撲を取り切れた。この調子を続け、お世話になった人たちに良い報告ができるよう一番一番頑張りたい」と決意を新たにしていた。前日の25日は出身校の大野農業高校(北斗市)を訪問。26日夜には故郷の岩内町入りした。(鈴木 潤)