カーニバル・クルーズ・ライン(米国、CCL)が運航する客船「カーニバル・ルミノーザ」(9万2720トン)が26日、函館港に初寄港し、若松埠頭(ふとう)に接岸した。乗客・乗員2905人が函館の秋を満喫した。
同船はカーニバルグループ傘下のコスタ・クルーズの客船として2009年に「コスタ・ルミノーザ」として就航。昨年秋にCCLに移籍し、現船名に変更した。CCLの客船の日本乗り入れは同船が初めてで、函館寄港は9月中旬に急きょ決定した。シアトルを14日に出港し、オーストラリアに向かう途上の来日で、25日の小樽が国内初寄港となった。
白を主体とし、濃紺の船首から赤いラインが入った特徴的な船体で、入港時には多くの客船ファンがともえ大橋などからカメラを構えた。若松埠頭では午前9時過ぎに接岸が完了し、乗客は次々と下船して市街地観光へと向かった。函館の後は27日に青森、29日に東京に入る。
函館港では同船の追加などで今年度の寄港数は過去最多の49隻となる見通し。27日は「ダイヤモンド・プリンセス」が今季の最終寄港となる。(今井正一)