函館市の五稜郭タワー(中野恒社長)は「敬老の日」の18日、渡島、桧山管内に住む65歳以上をタワー展望台に無料招待した。天候に恵まれ、699人(同伴者102人、計801人)が利用。高さ90メートルにある展望台から特別史跡五稜郭跡や函館山などの眺望や、展示スペースを楽しんだ。
1980年に始めたサービス。昨年は新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに実施し475人(同伴者54人を含む)が訪れていて、今年は約1・7倍の多さとなった。利用者には道警函館方面本部生活安全課から不審な電話に注意するメッセージが書かれた紙が配られた。
展望台では国内外から訪れた観光客に交じり、箱館奉行所や、函館空港を離陸する飛行機などの眺めを満喫し、五稜郭の歴史を紹介する展示物に見入っていた。市内上湯川町の主婦、野田幸江さん(73)は「5年ぶりに来た。景色を一緒に楽しむ観光客が大勢いて楽しかった」と話していた。(山崎純一)