【江差】姥神大神宮渡御祭は最終日の11日、繁華街を回る「上町巡行」を行い、まちの熱気は最高潮に達した。みこし渡御行列と13台の豪華な山車(やま)が練り歩き、山車が奏でる祭ばやしが響き渡った。
みこし渡御行列が午前11時20分、山車は同50分ごろ神宮前を出発。海岸沿いを南下した後、各山車が協力し合い急な坂を上り切るなどして上町各所を巡行。午後8時45分ごろからは、山車が新地町に到着し始め、熱のこもった祭りばやしを競演した。
10日にあった「祭りばやしコンクール」の結果は、優勝が楠公山(なんこうやま)(津花町)、2位が神功山(じんこうざん)(愛宕町)、3位が蛭子山(えびすやま)(中歌町)、努力賞が義公山(ぎこうざん)(南浜町・柏町・南が丘)と松寳丸(まつほうまる)(海岸町・陣屋町)だった。
楠公山頭取の石塚浩二さん(53)は「教える人が熱心で、子どもたちも練習に熱が入り、力を合わせることができた」と評価。「津花町はもともと世帯数が少ない。コロナ後であまり人が集まらないと思ったが例年並みに来てくれ、協力してくれて感謝したい」と話していた。(入江智一)