10日の函館競馬開幕を前に1日、日本中央競馬会(JRA)函館競馬場(安間現場長)でレース期間中の人馬の安全を祈願する「馬場浄め」と「馬頭観世音祭」が執り行われた。競馬場職員や函館馬主協会、調教師、騎手ら関係者約30人が参列し、開催の成功を祈った。
馬場浄めは芝コースゴール付近に設けた祭壇で実施。湯倉神社の森公孝さんと和泉孝平さんが神事を行い、祝詞を奏上したり、芝に塩や白く切った紙「切麻」をまいたりした。関係者が玉串をささげた。
馬頭観世音祭はニンジンが供えられた石碑前で、湯川寺副住職の筒井章順さんが読経。参列者が焼香し「南無馬頭観世音菩薩」と念仏を唱え、死んだ馬を供養した。
今年は7月16日までの12日間開催。4年ぶりにゲストを呼ぶイベントなどが再開される。安間場長は「安全安心な競馬の開催に向けて環境が整った。函館の観光資源として、市民はもちろん全国から来場していただき、地元経済に貢献したい」と話していた。(稲船優香)