世界自閉症啓発デーの2日、支援団体などでつくる函館地域実行委(嘉堂聖也委員長)は五稜郭タワーをシンボルカラーの青色にライトアップし、自閉症への理解や必要な支援について訴えた。
自閉症啓発デーは国連が定めたもので、全国各地のランドマーク施設がライトアップされた。
函館市芸術ホールで点灯式が行われ、嘉堂委員長は「自閉症について理解は進んでいない。生きづらい世の中を少しでも変えていこう」とあいさつ。自閉症当事者の男性も登壇し、「自閉症は見た目では障害者と分からない。温かく見守ってください」と訴えた。カウントダウンの合図で、タワーが青色に染まった。
この日は市内や近郊で関連イベントも開かれた。市芸術ホールでは点灯式に先立ち、函館西高の放送局が自閉症の人らを取材した映像作品を発表したほか、市立函館高吹奏楽局のメンバー6人が息の合った演奏を披露した。
また、同ホールで開かれたアート展には道南に住む自閉症の人や支援するアーティストが寄せた約140点を展示。「すき!」をテーマに絵画や立体など多彩な作品を並べ、来場者の関心を集めた。(松宮一郎)