函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中村憲由樹宮司代務者)は例大祭(14~15日)の14日、同八幡宮に135年前から伝わる中神輿(みこし)を使用し「境内神輿担ぎ」を初めて行う同宮や関係者は「神輿の楽しさを味わってもらうことで、若者への文化継承や神輿渡御(とぎょ)の人材育成につなげたい」と話し、参加者を募集している
同宮の神輿渡御は江戸中期に市内西部地区で始まっており、現在は隔年に大神輿を使用し、実施している今年は行わない年だが、未来の担ぎ手を育てる場を設けようと、一回り小さい中神輿で境内を担ぐことを企画した中神輿は1880年に同宮が元町から現在地に移る際に御神体を乗せたもので、昨年の神輿渡御では初めて「女神輿」として、一般から募った女性らが担ぎ、練り歩いた
神輿渡御を取り仕切る瑞垣(みずかき)会(渡邉兼一会長)を構成するいろは会の杉本茂会長(62)は「男女問わず、子供でも大丈夫大勢の人が心を一つにする楽しさを感じてほしい」と話す当日は午後2時までに集合神輿殿から約150メートル先にある露店付近を往復する形で行う始めに瑞垣会が江戸流の担ぎ方を披露し、その後、一般参加者が行う同4時に終了する
はんてん、帯、足袋(たび)は同宮で用意する準備の都合で事前申し込みを呼び掛けている希望者は同宮(TEL0138・22・3636、板谷さん)へ(山崎純一)