棒二森屋(函館市若松町)は、来年3月の北海道新幹線開業を見据え、店内を大幅にリニューアルする7月下旬に行った書店や和物雑貨コーナーの拡充に加え、9月上旬には、本館地下の食品売り場の大規模改装に着手さらに、道南の人気スイーツを一堂に集め、カフェスタイルで提供する新フロアを来春までに創設し、地元市民や観光客の集客増を狙う
新装する食品売り場は「デパ地下のようなイメージ」(岩岡正剛店長)とし、総菜の品ぞろえを強化世帯人口の少ない買い物客のニーズに応えるため、量り売りも行う
販売ブースには、名物の「やきとり弁当」を提供するハセガワストアも登場農家と連携し、新鮮な野菜や加工品を販売するコーナーもあるほか、イートインスペースを設け、購入したグルメをその場で味わえるようにするまた、ハムなどを提供する「カール・レイモン」のブースがアネックス地下に移動し、ホットドッグなどの販売を始める
売り場の改装費は7000万円程度を見込み、31日から本格工事に着手9月9日をめどに部分営業を始め、同25日にグランドオープンを予定している
さらに改装の重点の一つは「カフェ&スイーツ」コーナーの設置同店は、毎年秋に人気催事「はこだてスイーツフェスタ」を開いており、来春以降は、函館近郊の人気和洋菓子を常に楽しめるようにする地元のコーヒー店などと提携し、こだわりのドリンクも提供する計画で、岩岡店長は「函館の新たな名物としたい」と意気込む
このほか、増加する外国人客に対応するため、免税手続きを行う専用カウンターを秋までに設置する予定岩岡店長は「市民や国内外の観光客が、欲しい時に欲しい物を欲しいだけ買える気持ちよく買い物できる環境作りとおもてなしをもう一度考え、駅前の老舗百貨店として役割を果たしたい」としている(山田大輔)