来年3月の北海道新幹線開業に伴い、JR北海道から江差線の運行を引き継ぐ第三セクター会社「道南いさりび鉄道」(小上一郎社長)は、本社を札幌から函館市若松町12に移転、3日から業務を始めた同日、本社事務所玄関に社名が書かれた看板を掲げた小上社長は「安全輸送を最優先し、地元密着型の鉄道にしたい」と決意を示した
昨年8月に北海道道南地域並行在来線準備会社(札幌)を設立、社名の一般公募を経て今年1月に道南いさりび鉄道に改称した6月下旬に国土交通省から鉄道事業許可を受けたため、函館へ本社移転した新幹線開業と同時に木古内?五稜郭間37・8キロ(12駅)を運行開業から10年間で23億円の赤字を見込む
現在の社員数は社長を含め18人今秋から社員を増員し開業時には70人になる見込みJR北海道からディーゼル車「キハ40」を9両譲り受け、うち2両を簡易改造し、観光列車として活用する顧客を増やす試みとして道が沿線自治体の要望に応え、3500万円を予算化した小上社長は「内装デザインを検討している」とした
年内には、運賃の届出やダイヤの発表ができるとしている(山崎大和)