だしソムリエ協会(東京、鵜飼真妃代表)は1日、函館市南茅部地区を初めて訪れ、マコンブ漁を見学した和だしの代表的な素材のコンブの生産現場を知るため、ツアーを組んで全国から27人が参加最高級のだしがとれる南茅部産マコンブの魅力を肌で感じ取った
協会は2010年に設立だしソムリエ検定(1~3級)を行うなどして天然だしの文化継承に力を入れているだしをテーマにしたツアーも行っており、コンブの現場ツアーは2013年の根室管内羅臼町に次いで2回目今回は函館をはじめ、札幌、仙台、東京、名古屋、広島などから有資格者や認定講師が参加南かやべ漁協(鎌田光夫組合長)が協力した
一行は午前5時から、臼尻漁港で養殖コンブの水揚げ作業を見学漁協の吉崎欣也常務が、浜の苦労や工夫を説明した参加者は肉厚で幅も広いコンブを手に取りながら、真剣な表情で耳を傾けていた
鵜飼代表は「人手不足が課題になっていると聞き、もっとコンブ漁が魅力ある職業だということを広く知らせれば、後継者育成につながるのでは」と話した
ジャズ歌手で、食の専門家と二足のわらじを履いている亜樹山ロミさん(東京)は「養殖ロープの太さやコンブの根っこなど、現場に来て初めて知る面白さがたくさんあった本物のだしの良さを広めていきたい」と笑顔を見せた(山崎大和)