国の特別史跡・五稜郭跡にある兵糧庫の一般公開が1日、始まった箱館奉行所跡の発掘調査で出土した陶芸製品などを展示しており、初日から多くの観光客が訪れた31日まで
兵糧庫は1864年ごろに土蔵として建設五稜郭建造当時から唯一現存している建物で、大正時代には「懐旧館」の名称で箱館戦争の展示資料館として利用されていたその後も解体を逃れ、数回の補修工事をしながら現代に受け継がれている一般公開は毎年この時期に実施している
庫内には皿や瓶など遺物数点のほか、箱館戦争時に砲撃を受けて爆沈した明治新政府の軍艦「朝陽」の竜骨の一部などを展示また、兵糧庫の歴史を紹介するパネルも設置している管理する箱館奉行所の田原良信館長は「建設当時の柱もしっかりと残っており、多くの人に五稜郭の歴史の一端を感じてもらいたい」と来場を呼び掛けている
千葉県から訪れた主婦、八木沼恵さん(42)と娘の結戸さん(12)は「普段見られないものばかりで感動した」と話していた
公開時間は午前10時から午後3時まで入場無料(蝦名達也)