【七飯】全道の高校生が日本の社会問題について議論する「北の高校生会議」が7月31日、七飯町の大沼国際セミナーハウスで始まった高校生15人が集結初日は人口減少を取り上げ、白熱したディスカッションを繰り広げた
今年1月に上川管内美瑛町で初めて開催2回目の今回は道南に舞台を移し、函館ラ・サール、旭川東、立命館慶祥、旭川大の4校の生徒が集った
議論を前に、有識者や産業界でつくる「函館市まち・ひと・しごと創生推進会議」に参加している大学生の一人、道教育大函館校地域協働専攻地域政策グループ2年の小野寺聖(りょう)さん(19)が講演人口減少について「さまざまな原因が重なる高度複合的な問題短期的な解決は難しい」と強調した
また、「フットワークの軽さや注目されやすい点を生かし、若者ならではのまちづくりの機運が高まっているこれから一番影響を受けるのは私たちの世代なので、一人一人がもっと考えないといけない」と積極的な発言を促した
これを受け、ディスカッションのテーマを「人口減少対策は必要か?」と設定「地方の伝統や文化を守るために対策を要する」「リスク分散のため、都市部への一極集中は良くない」などの声が上がる一方で、「人口の多い場所は利便性が高く住みたいのが当然わざわざ地方に配分する必要はないのでは」という意見もあった
運営委員長の函館ラ・サール2年の村岡龍岳君(16)は「全員の考えを尊重できるよう準備してきたので、3日間ひたすら議論するのみ問題意識を高めるきっかけになれば」と話していた
参加者は2日まで、原発や選挙権などについて議論を交わす(稲船優香)