函館市企業局交通部は市電の1日乗車券をリニューアルし、利用年月日部分の数字を削り取って表示するスクラッチ方式の乗車券を導入する全国の路面電車事業者などで採用されている方式といい、手書き記入をやめて、乗務員業務の軽減を図る北海道新幹線を意識して緑と紫と白を基調とし、本年度版に刷新した路線案内図「ICASMAP(イカスマップ)」と同デザインで、23日以降の販売分から、順次、新乗車券に切り替える
デザインは、2011年からマップ制作に協力する公立はこだて未来大学の木村健一教授の学生が担当同部事業課によると、1日乗車券の発行枚数は年間約20万枚車内で購入した場合には乗務員が日付を手書きで記入していたが、新乗車券導入で運行遅延防止につながるとする
乗車券は手に持って乗務員に見せやすいように縦に細長いサイズ(A6判2つ折り)とした担当した情報アーキテクチャ学科3年の奥村美奈代さん(20)は「マップとの統一感や見せやすさを意識した実際に電車に乗ってみて利用者の反応を見てみたい」と話す
また、マップは6人の学生が担当し、A4判3枚分のサイズを6つ折りした大きさ昨年度版まで別刷りを折り込んでいた乗車券購入者へのサービス情報も盛り込んだほか、沿線とバスを含めた路線図、函館駅を中心として市内観光地への移動時間や交通手段を図式化したアクセスマップなどを掲載増加する外国人客向けに市電の乗り方、運賃の支払い方法などを5カ国語で初めて表記した
全体を統括した4年生の斉田萌さん(22)は「情報量も増え、昨年よりも利用しやすいマップに仕上がった観光客や修学旅行生が多く利用すると思うので、市内の移動に役立ててもらえれば」と話している(今井正一)