【木古内】日本一の食用赤毛和牛を決める「第4回あか毛和牛認定農場枝肉共励会」(全日本あか毛和牛協会主催)が9日に東京で開かれ、木古内町鶴岡の東出農場代表・東出雅史さん(49)の育てた牛が優勝となる特別奨励牛に選ばれた道南からの優勝者は初めてで、東出さんは「驚きとうれしさで胸が高鳴った」と喜びをかみしめていた
共励会は、全国の赤毛和牛の品質改善と生産技術の向上などを目的に毎年開催今回は北海道から熊本まで各地の肉用牛農家ら28人が出場した
肉の品質などを評価する日本食肉格付協会の基準を参考に、主催者側が赤身と脂身のバランス良く入った枝肉を審査赤毛和牛が市場に出回る生後24~27カ月前後を対象とした
東出さんが赤毛和牛の育成に着手したのは約8年前以前は別の牛を十数年飼育していたが、地元特産のブランド牛「はこだて和牛」を仲間と一緒にさらに普及させようと方向転換した現在は牛舎5棟に繁殖牛と肥育牛約250頭を飼育長男の雄太さんと二人三脚で徹底した健康管理を続け、北海道大会では過去5回の優勝を果たすほどの腕前になった
初めての全国大会優勝に、東出さんは「日ごろの懸命な管理が評価されたようで感無量これを機に、地元の人や観光客にたくさん食べていただき、赤毛和牛の良さを感じてもらいたい」と笑顔を見せた(斎藤彩伽)