【奥尻】潮風を浴びて夜空の下を駆ける「第2回奥尻ムーンライトマラソン」(実行委主催)が27日の夕方から夜にかけて、奥尻島内東側で行われたあいにくの雨で月明かりは見えなかったが、全国から集まった約350人の選手が海沿いのコースを快走し、町民らの大きな声援が響いた
開会式では、町内の看護師、田口貴嗣さん(28)が「奥尻島の雄大な自然の中を、スタッフらへの感謝の気持ちと笑顔を忘れずに最後まで全力で走り抜くことを誓います」と選手宣誓したコースは島内中央から北部で折り返し、南部の青苗岬付近まで早朝から雨と肌寒さに見舞われたが、沿道には多くの町民が詰め掛け、ランナーに〝熱い〟応援を送った
給水所やゴール会場などでも大勢のスタッフが丁寧に対応、大会運営を支えた
道南唯一のフルマラソンは、男子112人中99人、女子30人全員が完走ハーフは男子123人中118人、女子100人中94人がゴールした
フルの男子は函館市の公務員加藤和彦さん(36)が2時間43分で優勝女子1位は札幌市の主婦入江由紀子さん(55)=3時間25分=ハーフ男子は厚沢部町の公務員中野健二さん(52)=1時間21分=、女子は江別市の会社員田畑真紀さん(40)=1時間31分=が制したゲストの埼玉県庁職員川内優輝さん(28)はハーフに参加、1時間5分だった(田中陽介、野口賢清)