函館を拠点に活動しているソウル音楽バンド「木下さんと『愛と哀しみの黒汁楽団』」がこのほど、来年3月に開業する北海道新幹線の応援ソング「新幹線に乗っちゃって!」を制作したソウルミュージックに乗せた楽しく踊れる楽曲で、各地で演奏依頼が相次いでいるメンバーは「音楽で新幹線開業を盛り上げ、函館や北斗を元気にしたい」と話している
黒汁楽団は、市内でワインバーを営む木下博喜さん(47)ら、末広町のカフェ「TUTU(ツツ)」の常連客を中心に2006年に結成レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンに代表されるソウル音楽をこよなく愛する面々が集まり、精力的に活動している
メンバーの中には他のバンドやボイストレーナーとして活動しているミュージシャンもおり、男女5人のボーカルを中心に9~18人で構成観客と一体となったステージが持ち味で、全員がアフロのかつらを着用「アフロをかぶるのが暗黙の了解」(木下さん)という
主にソウル音楽のコピーを中心に演奏する中、オリジナル曲として昨年「新幹線に乗っちゃって!」を制作リズミカルで覚えやすいナンバーで、今年1月に金森ホールで開いたワンマンライブでお披露目した3月に五稜郭タワーで開かれた開業1年前記念イベントでも披露したほか、動画サイト「ユーチューブ」でも公開イベントでの演奏をきっかけに演奏依頼が増えたほか、弘前のご当地アイドル「りんご娘」が振り付けを担当するなど、曲が次第に広まりつつある
年内には同曲を含むアルバムを制作する方針木下さんは「函館と青森、東北が一緒に盛り上がる手立てになればと作った微力ながらでも協力したい」、バンドマスターの井川隆利さん(46)も「新幹線の曲を通じてソウルミュージックに興味を持ってもらえたら嬉しい」と話している問い合わせはカフェTUTU(TEL0138・27・9199)へ(千葉卓陽)