【北斗】陸上自衛隊北部方面航空隊のLR2連絡偵察機(プロペラ機)の墜落事故から1週間となった22日、陸自事故調査委員会(事故調)は、北斗市茂辺地の袴腰山(標高616メートル)近くの墜落現場(標高300メートル以上)で、原因解明の鍵となるボイスレコーダーを発見、回収した。
陸自北部方面総監部広報室によると、22日は事故調メンバーを含む隊員110人が午前10時から捜索、調査を続けていた。午後1時35分、散乱した機体のそばで事故調メンバーが機器を発見。レコーダーのモデル番号から、機体に搭載されていたものと分かったという。発見当時の状況や今後の解析、公表時期などについては確認中としている。
陸自機は15日午前、札幌丘珠空港から函館空港に向けて飛行中、管制塔のレーダーから消え、翌16日に墜落機体と搭乗していた男性隊員4人が遺体で見つかった。
18日には機体が事故直前、電気系統不具合による修理点検のため、フライトレコーダーが外されていたことが判明。事故の原因解明につながるとしてコックピット内の会話が録音されたボイスレコーダーの捜索を続けていた。