参院選は10日、投開票が行われ、道選挙区(改選数3)は自民党現職の長谷川岳氏(45)がトップ当選、民進党現職の徳永エリ氏(54)も再選を飾ったほか、民進党新人で元経産相の鉢呂吉雄氏(68)が3位で当選し、民進党が2議席を確保した。
長谷川氏はアベノミクスの推進をはじめとする経済対策や、交流人口の増加で人口減少をカバーする観光振興策を中心に訴え、高い知名度を生かして終始優位な戦いを進め、他候補を引き離してトップ当選した。
徳永氏はTPP(環太平洋連携協定)阻止や反原発、安保法制反対など、政権に対する危機感を全面に出して選挙戦を展開。連合の支援を受けて戦い、女性や労組票を手堅く積み重ね、2期目当選を決めた。
鉢呂氏は憲法改正やTPP反対、格差是正などを掲げて出馬。党や支持団体からの支援が手薄な中、かつて衆院議員時代に地盤とした道南で広く浸透、反自民票を取り込んで最後の1議席に食い込んだ。
自民党新人の柿木克弘氏(48)は道議からくら替え出馬。地方からの活性化を訴え、公明党が手厚く支援したが及ばなかった。
共産党新人の森英士氏(38)は憲法改正や消費増税への反対を訴えたが、全国的な野党共闘の中で自民批判票が他党に流れた。
日本のこころを大切にする党新人の佐藤和夫氏(69)、幸福実現党新人の森山佳則氏(49)、政治団体「支持政党なし」新人の中村治氏(63)、無所属新人の飯田佳宏氏(43)、無所属新人の水越寛陽氏(36)は浸透しなかった。
また、比例区では元函館市区道議の公明党現職、横山信一氏(56)が2期目の当選を決めた。