【松前】任期満了に伴う松前町長選が29日告示された。新人で元町政策財政課主幹の小野寺則之氏(48)と、現職で再選を目指す石山英雄氏(60)=いずれも無所属、届け出順=の2氏が立候補を届け出て、前回(2012年)に続き一騎打ちの選挙戦に突入した。投票は4月3日で、即日開票される。
この日は両陣営とも選挙事務所で出陣式を行い、小野寺氏は事務所前、石山氏は町役場前で第一声を上げた。その後、両氏は選挙カーに乗り込み、白神から江良まで町内全域をくまなく回り、支持拡大を訴えた。
第一声を聞いていた元漁業者の男性(74)は「水産業に携わる町民が、安定して暮らせるような漁業振興策が必須。北海道新幹線開業効果を生かし、サクラや歴史など既存の観光資源に加え、年間を通した観光スポットの整備が必要」と要望。無職の男性(83)は「水産業の活性化が欠かせない。若者が移住したくなるようなまちづくりも重要。町立松前病院は医師などの体制をしっかり確立し、存続させてほしい」と話した。
期日前投票は30日~4月2日。役場が午前8時半~午後8時。大島、小島、大沢の各支所が午前9時~午後5時。28日現在の選挙人名簿登録者数は7164人(男3385人、女3779人)。(斎藤彩伽、山崎大和)