石破茂首相が表明した15日公示、27日投開票の衆院選日程を受け、函館市選管は準備を急ピッチで進めている。11月投開票も想定されていたが、急転直下で最速日程に決まり、市選管は開票所の場所を抑えるのにひと苦労。今回は衆院選の開票で毎回使うサン・リフレ函館が行事で使えず、市立函館高校体育館を使う方向で調整している。
市選管によると、27日はサン・リフレで2つの行事があり、開票所は設営できないことが判明。統一地方選の開票で使う函館アリーナも、行事が入っており使えないという。
市立函館高の使用は2005年衆院選以来、2回目で、サン・リフレより狭いのがネックになる。市選管は11日までに開票場所を正式決定する。
開票作業での人手確保は今週末、各部局に協力を依頼し、市職員約300人が従事する見通し。
石破首相は当初、臨時国会で野党と論戦を交わした後、解散を考えていたとされ「変節」ぶりの言動が野党の反発を買っている。市選管担当者は「最短で27日投開票もあり得ると考え、準備はしていたが、国会論戦を経て11月総選挙を有力視していた。あまりに急だ」とぼやきも漏れる。
北斗市選管によると、開票所は市総合文化センターかなでーるでほぼ確定、10日にも正式決定する。七飯町選管は、町スポーツセンターに決まった。両市町とも開票所はこれまでの衆院選時と変わらない。(山崎大和)