【松前】任期満了に伴う松前町長選挙は24日投票が行われ、即日開票の結果、前副町長の若佐智弘氏(63)=無所属新人=が2207票を獲得し、自営業、石戸保氏(50)=同=を156票差で退けて初当選を果たした。投票率は77・86%で選挙戦となった2016年の前々回選挙(79・78%)を1・92ポイント下回った。
2012年以来の新町長誕生を懸けた新人同士の一騎打ち。人口減少時代のまちづくりの手法を問う選挙となった。
若佐氏は副町長を9年8カ月務めた行政経験を前面に活動。再生可能エネルギーの推進では洋上風力発電事業の実現を地域振興につなげると訴えた。松前さくら漁協の組織的な支援も支持拡大を後押しした。
一方、石戸氏は町民との対話重視の姿勢や子育て支援拡充、教育の充実など町政の刷新を訴えて若年層を中心に支持を集めたが届かなかった。
若佐氏は1960年松前町出身。松前高、富士大学経済学部卒。会社員を経て85年に役場入りし、建設課長など歴任。2014~23年に副町長。
新町長の任期は4月11日から。(今井正一)
松前町長選開票結果(開票終了)
当 若佐 智弘 2207票
石戸 保 2051票
(有効投票数4258、無効43)