【森】函館短大食物栄養学科の学生4人が20日、森町駒ケ岳の吉田農園でカボチャの収穫を体験した。道南の郷土料理の継承や創造をテーマにした研究の一環で、10月の学園祭で収穫したカボチャを使ったオリジナル料理を提供する。
同科では2014年から全国栄養士施設養成協会の助成を受け、地域で生産されている食材を研究しており、今年はカボチャをテーマに学生23人が取り組んでいる。
収穫は、JA新はこだて森基幹支店の協力を得て実施。学生は同農園の約170アールで生産しているわせ品種「みやこ」の栽培方法や特性を学んだ後、カボチャを傷つけないよう丁寧にはさみでヘタを切りながら次々と収穫していった。
今後学生は学園祭に向け、提供する料理4品を考えるほか、道南のカボチャの栽培や歴史などに関するレポートをまとめる。
同農園の吉田愛子さんは「若い人たちのアイデアでどんな料理になるのか楽しみ。体に良いカボチャをたくさんの人に食べてもらえるような料理を考えてもらいたい」と期待する。
1年生の四戸佑花さん(19)は「農作物を生産することの大変さを感じることができた。収穫したカボチャは大切に使わせていただきたい」と話していた。(金子真人)