【北斗、七飯、森、知内】道南各地が暴風に見舞われた1日、函館市近郊の公立高校で卒業式が行われた。保護者や教職員が見守る中、卒業生は進学、就職と新たな生活に向けた希望を胸に、思い出の学びやを巣立っていった。
117人が巣立ち 七飯高
〇…七飯高校(名平裕校長)では、男子53人、女子64人の計117人が新たな一歩を踏んだ。
一人ずつ卒業証書を受け取った後、名平校長は式辞で「卒業したてのころは毎日の生活で精一杯だろうが、決して急ぐ必要はない。自分の明日を信じて前進してほしい。平和で希望に満ちた次の時代を担ってくれることを確信している」と背中を押した。
卒業生を代表し、坂田留璃さんが「皆様のおかげでここまで成長できた私たちは、くじけず、一歩ずつ確実に進めるはず。たくさんの愛情をありがとうございました」と答辞を述べた。
一人ずつ壇上で卒業証書 大野農
〇…大野農業高校(鎌田一宏校長)は農業、園芸、食品科学、生活科学の4科から3年生99人が卒業。式では担任教諭が名前を一人一人読み上げ、各科の代表生徒が壇上で鎌田校長から卒業証書を受け取った。
同校長が式辞を述べ、PTAの高橋均会長、同窓会の三浦利明会長が祝辞を贈った。
在校生代表の送辞の後、卒業生を代表して食品科学科の水野友暁君が答辞を述べ「3年間の思い出は数えきれない。大農で培ったすべてのことをバネに頑張る」と、教職員や保護者に感謝しながら決意を新たにした。
感謝伝え門出 森
○…森高校(青木祐治校長)では、総合学科2クラスの計75人が門出を迎えた。
青木校長は一人一人に卒業証書を手渡し、「日々努力し、自らを戒め、感謝の気持ちを忘れずに過ごしてほしい」とエールを送った。
卒業生代表の小松健祐君は3年間の思い出を振り返り、仲間や地域、恩師、家族に感謝を伝え「辛くて逃げ出したい時や大きな壁が立ちはだかる時があるかもしれないが、どんな時も自分の道を自分らしく、堂々と歩んでいきたい」と答辞を述べた。
新たな進路に一歩 知内
〇…知内高校(田苗隆男校長)では、男子37人、女子23人の計60人が卒業を迎えた。保護者や教職員が見守る中、卒業生は一人ずつ田苗校長から卒業証書を受け取り、新たな進路に向かって一歩を踏み出した。
田苗校長は式辞で「卒業生は、後輩たちへよき見本を示してくれた。これからの人生を自信をもって歩んで」と激励。祝辞に登壇した大野幸孝町長は「町立高校の特色を生かし、町内企業に10人が就職、就職内定率100%を達成した」と卒業生、教職員らを称賛し、「皆さんの若い力をまちづくりに生かして」と呼びかけた。