道南地区の公立高校と函館市内の一部の私立高校で1日、卒業式が開かれた。卒業生は、保護者や在校生、教職員らが見守る中卒業証書を受け取り、数々の思い出を残した学びやを巣立った。
●白百合 ろうそく灯し聖書を朗読
○…「第69回卒業証書授与式」を迎えた函館白百合学園高校(福島秀人校長)では、同校の中学生も含め125人が新たな一歩を踏み出した。式では、ローソクの点灯、聖書朗読を行った後、福島校長が一人一人に卒業証書を授与。「学校生活でまいた種が確実に育ち芽を出し、実を実らせている。白百合の生活の中で自分が育てた力の芽を育て豊かな実りの時を迎えて下さい」と式辞を述べた。
答辞では、卒業生を代表し三谷薫さんが登壇。「3年間の学校生活は大きな財産となった。恵まれた環境で学べたことをうれしく思っている。指導してくれた先生は私たちのことを一番に考え、時には厳しく多くのことを教えてくれた。学んだことを生涯の糧とし未来へ進んでいきます」と感謝の気持ちを伝えた。
●函中部 袴やドレスで門出晴れやか
○…函館中部高校では、卒業生220人が色鮮やかな袴やドレス、スーツ姿で門出を迎えた。中島悟校長は「おめでとう」と一人一人に卒業証書を手渡し「変化の激しい時代を生き抜くためには、先を見通す力や何が正しいのか判断する力、自分の考えを発信する力などが重要になる。生涯にわたり、学び続ける姿勢を大切にして」とエールを送った。
卒業生を代表し、前田愛さんが「みんなとのかけがえのない時間を忘れません。何年先も大切にしたいと思える友人に出会えて幸せです。ありがとう」とあいさつ。最後の校歌を歌い、下級生や保護者に見送られて体育館を後にした。(木村京子、稲船優香)