MSCクルーズ(イタリア)のクルーズ客船「MSCベリッシマ」(17万1598トン)が21日、函館港港町埠頭(ふとう)を出港した。アフターコロナのクルーズ再開元年となった今年度は函館港へのクルーズ船寄港数が計47回となり、2019年度と並び最多タイを記録。ベリッシマが今年度最後の受け入れ客船とみられる。
横浜発着のベリッシマは20日午後2時45分、韓国釜山から港町埠頭に入港。乗客は国内外の3622人。21日午後4時に次の寄港地、宮城県石巻に向かった。
今年度の函館港での受け入れはベリッシマが最多の13回で、ほかの34回は若松埠頭だった。月別では5、10月がともに9回で最も多かった。
市港湾空港振興課は「クルーズ船入港数はコロナ禍前の水準に戻った。外国船は20年度から寄港できず、今年3月にようやく再開した。最多タイはこれまでのポートセールスの結果、函館港を寄港地に選んでもらった」としている。(山崎大和)