仙台フィルハーモニー管弦楽団による4年ぶりの函館公演が20日午後2時半から、函館市民会館大ホールで開かれる。「オーケストラと心に響くひと時を」をテーマに、指揮にカーチュン・ウォンさん、コンチェルトのソリストに上原彩子さんを迎え、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、交響曲第2番を演奏する。
主催は同楽団と日本オーケストラ連盟、函館市文化・スポーツ振興財団などの共催。新型コロナウイルス流行によって停滞する地域の文化芸術活動の振興を図る文化庁のアートキャラバン事業の採択を受けた。
仙台フィルは、2017年9月に北海道新幹線開業1周年記念と銘打ち、初めての函館公演を開催。同年秋からの同会館休館前最後と、昨年4月のリニューアルオープン後初のオーケストラ公演を飾ることになった。指揮のウォンさんは世界的に活躍する若手指揮者の一人。ドイツのニュルンベルク交響楽団首席指揮者で、今月から日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に就任した。上原さんは02年にチャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で日本人初、女性初の優勝を遂げ、名だたる指揮者のもとで、国内外のオーケストラと共演している。
同会館の平形知行さんは「会場は感染防止対策を講じている。オーケストラを呼べる機会も少なく、オーケストラ自体も活動や移動に制限のある中での函館公演。心を休めて聞いていただければ」と来場を呼び掛ける。
チケットは全席指定。S席4000円(25歳未満2500円)、A席3000円(同2000円)。同会館や芸術ホールなどで取り扱い。問い合わせは同会館(0138・57・3111)へ。(今井正一)
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函館市文化・スポーツ振興財団は、同演奏会に函館新聞読者5組10人を招待する。希望者は、はがきに住所、氏名、年齢、連絡先、電話番号を記入し、〒042・0932 函館市湯川町1の32の1 函館市民会館「仙台フィルハーモニー函館公演 函館新聞読者プレゼント」係まで送る。15日消印有効。当選者には個別に連絡する。問い合わせは同会館(0138・57・3111)へ。