江差追分会函館声徳会支部(内村徳蔵支部長)は7日午前11時から、東本願寺函館別院東山支院(函館市東山1)で、第25回投げ銭チャリティーコンサート「唄って・笑って・春が」を開く。四半世紀の節目として、ゲストに昨年の第56回江差追分全国大会優勝者、井上さつきさん、和楽器ユニットの「和心ブラザーズ」の新田昌弘さん(津軽三味線)、しんたさん(和太鼓)を迎える。
阪神大震災が起きた1995年に復興支援のために初開催。例年3月に開催してきたが、今年は雪解けを待って4月の開催とした。内村支部長(70)は「自分たちが好きだからやるのではなく、1人でも、妻との2人でもできない。地域の人たちの支えがあって25年も継続できたのだとつくづく思う」と感謝する。
3部構成で、総勢約50人が出演。市民参加の江差追分の大合唱で幕開けし、1部は声徳会会員の歌や、ゲストの歌声、踊りを披露。「第18回ファミリーコンサート」となる2部は、内村支部長一家が出演。「こきりこ節」、妻悦子さんの三味線と長男内村義徳さんの尺八による江差追分演奏、孫の内村月菜さんと長女渋田恵さんも江差追分を披露する。
3部はゲストの歌と踊りを中心に構成。井上さんは師匠の房田勝芳さん、房江さん夫妻とともに出演。函館初登場となる和心ブラザーズの2人は独奏曲のほか、春の風に散る桜の花びらをイメージした「風花」を演奏する。
入場無料。会場に投げ銭用のかめを用意し、益金は全額、市社会福祉協議会とNPO法人函館アフリカ支援協会に寄付する。問い合わせは内村さん(0138・54・6331)へ。(今井正一)