雑誌「婦人之友」の愛読者でつくる函館友の会(梶原恵総リーダー)は今年、創立90周年を迎えた。道内の友の会で最も古い歴史を持ち、衣食住、家計の勉強を通じ暮らしに役立つ知恵を学び、仲間づくりを進めてきた。6月15、16両日には、記念事業として″スーパー主婦〟として名高い足立洋子さんの講習会(函館新聞社など後援)を、函館友の家(湯川町2)で開く。
函館友の会は1928(昭和3)年、婦人之友の愛読者約10人が集まって産声を上げた。全国でも5番目に古い。2年後の30(同5)年には、ジャーナリストで教育者の羽仁もと子を中心に全国友の会が東京で発足した。
函館友の会は、83(同58)年の全盛期には会員数325人を誇ったが、会員の高齢化や働く女性の増加で、現在は175人とピーク時の半分程度にまで減少。函館、北斗、七飯の90代~30代が在籍しており、住所が近い会員同士が集まって開く最寄り会や、友の家で開催する例会など、各自の生活を持ち寄り勉強の場としている。特に若い家庭や子どもへの働き掛けを重視している。
足立さんは函館出身で、現在は苫小牧友の会会員。NHKの人気番組「あさイチ」に登場し、簡単なのにおいしい家庭料理が大反響を呼んだ。函館での講習会(午前10時~同11時半)は初めてで、料理実演のほか、試食や著書の販売も。会費800円で、託児は予約制(先着15人)で150円。
梶原総リーダーは「若い世代の加入促進が課題。人と人とのつながりの中でスマートフォンでは得られない家庭生活の知恵を学べる良い場所です」と話す。
講習会に関する問い合わせは、友の会(0138・59・3875)へ。(山崎大和)