11月に開催する4年ぶりの自主公演に向け、「函館子ども歌舞伎を育てる会」(佐藤観生会長)が実施中の「クラウドファンディング(CF)」が苦戦している。300万円に設定した目標金額に対し、26日現在で34件、約23万円にとどまる。同会は30日に締め切りが迫る中、少しでも多くの協力を得ようと呼び掛けに力を入れている。
函館の歌舞伎役者市川団四郎さんが指導する函館子ども歌舞伎は、後援会組織の解散後、保護者を中心とした育てる会を組織。11月26日に市芸術ホールで4年ぶりの自主公演を企画。新たなメンバーも加え、年少児から高校生までの30人が「白浪五人男」や「加賀見山旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)」など3演目に挑戦する。
CFはインターネット上で活動資金の支援を呼び掛ける手法で、CFサイト「COUNTDOWN」を利用して6月に開始した。衣装や義太夫ら専門家の依頼経費などに活用する。今回のCFは目標金額に到達しなくても、集まった資金を活用できるが、より本格的な舞台で演じさせるために少しでも多くの支援を必要としている。
支援は3000円からリターン(返礼)を用意。事務局は「舞台を整えて、一生懸命けいこをしている子どもたちに応えてあげたい。最後の支援をお願いします」としている。
CFサイトは(https://www.countdownーx.com/ja/projects/jaccs)、事務局に直接、電話で申し込むことも可能。問い合わせは事務局(080・3234・6226)へ。(今井正一)