【北斗】市内4カ所のサクラの名所を結ぶ「北斗桜回廊」(北斗市観光協会主催)が20日、開幕する。
30日までの11日間で、松前藩戸切地陣屋跡では約800メートルの長さの桜並木のトンネルを楽しむことができる。市観光課は「長いサクラのトンネルが他にない北斗の魅力。今年は野鳥の食害も少なく、数年ぶりに期間中に咲き誇る桜を鑑賞できるのではないか」と期待を寄せている。
北斗桜回廊は、法亀寺しだれ桜(向野)、大野川沿い桜並木(本町)、松前藩戸切地陣屋跡(野崎)、清川千本桜(道道96号上磯峠下線沿い)の4カ所で行われる。
昨年度は17日間の開催だったが、ゴールデンウィーク前に葉桜になり、来場者が減ってしまったことから、今年度は開花が予想される11日間とし、来場者増を目指すことにした。
イベントの集約化も図った。戸切地陣屋跡ではイベントを日中に行い、大野川沿いと法亀寺は日中だけでなく、夜間を中心とした内容に大幅に変更した。
飲食ブースが並ぶ「お花見屋台」は午前10時からで、戸切地陣屋跡(午後5時まで)と本町2の本町児童公園(午後9時まで)に出店し、北斗市などの事業者によるグルメを提供する。
また、戸切地陣屋跡では26、27日に週末イベントを行う。手ぶらで楽しめる焼肉コーナー「桜BBQ HOKUTO」を設置し、家族連れの来場者が楽しめるようにした。
肉や野菜など材料費とコンロ代などが込みで、Aプラン2~3人前が3000円(税込み)、Bプラン4~5人前が5000円(同)。午前枠(午前10時~午後1時)と午後枠(午後2時~5時)があり、両日とも各枠先着20組の計80組で事前予約が必要。申し込みは「北人 まちの大学」公式LINEで。
週末イベントでは、このほか、「こども縁日」や桜を背景にした吹奏楽などのミニコンサートの開催も予定している。
夜間の桜が楽しめるのは、法亀寺と大野川沿い。午後6時半から午後9時までライトアップが行われ、闇のなかに浮かぶ幻想的な桜を楽しむことができる。
また、市観光協会では期間中、桜回廊をタクシーで楽しめる「北斗の桜を巡る春のタクシープラン」とフルオープンの屋根のバスで巡る「桜めぐりバスツアー」を用意した。詳細は市観光協会のホームページで。
イベントの問い合わせは市観光協会(0138・77・5011)まで。(加納洋人)