ロシア極東大函館校(イリイン・セルゲイ校長)は11日、函館市元町の同校で「はこだてロシアまつり」を開いた。春を呼ぶロシアの伝統行事「マースレニッツァ」が行われ、集まった市民らとともに春の訪れを願った。
この日はロシアの民芸品や同校オリジナルグッズの販売なども予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け中止に。冬を追い払い、春を呼ぶマースレニッツァでは、同校の学生が製作した体長約2メートルのわら人形「モレーナ」を燃やし、参加者はあっという間に燃えあがる様子を見守った。
また、学生によるロシアの歌とダンスも披露され、集まった市民らがロシアの文化に親しんだ。まつりを企画・運営する学生自治会の関口颯会長(22)は「一部中止となった企画はあったものの、開催できてよかった。自分は今年度で卒業してしまうが、来年こそは新型コロナの影響を受けることなく、まつりが開催できることを期待したい」と話していた。(野口賢清)