【江差】町内の「いにしえ街道」の一帯で、ひな飾り約200セットを展示する「江差北前のひな語り」(実行委、町歴まち商店街協同組合の主催)が3日、始まった。初日から多くの観光客らが展示会場を練り歩いた。3月18日まで。
「ひな語り」は冬の商店街を盛り上げようと始まり、今年で7回目。展示されるひな飾りは、全国から不要になったものを譲り受け、町内64の会場や商店に展示されている。
約40セットが飾られ、メイン拠点となっている町会所会館(中歌町76)では、午前中から多くの観光客や地元住民らが訪れ、壁一面に展示されたひな飾り1セットごとの違いなどを見つけては写真に収めるなどして楽しんでいた。
青森県平内町の福祉施設職員、宿野部洋一さん(57)は、妻と2人で北海道新幹線を利用して、函館で勤務する娘とともに江差を訪れたといい、「人形はそれぞれ表情が違っておもしろい。娘が実家を離れた今もひな飾りを飾っており、人形を見ると娘の小さいころを思い出す」と感慨深げに話していた。(大谷健人)