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歴風文化賞 渡部平吉邸など4件に決まる

 函館の歴史的風土を守る会(歴風会、佐々木馨会長)は25日、第38回歴風文化賞を発表した。保存建築物の「渡部平吉邸」(函館市末広町)など建築物2件、団体賞1件、原風景1件の計4件を選んだ。表彰式は2月11日に市地域交流まちづくりセンターで開かれる。(小杉貴洋)
 保存建築物の渡部邸は、1921(大正10)年ごろに水産関係の豪商の和風住宅として建築された。木造2階建て、下見板張りの壁、瓦屋根など全体的な外観は創建当時の姿を継承する。柱や調度品もそのままの姿で保存され、伝統的なフランス積みのレンガ塀も残り、大正期の西部地区の和風住宅の歴史を知る貴重な建築物と評価された。
 再生保存建築物として、「Cafe TUTU(ツツ)」(末広町、井川隆利代表)を選定。明治末期ごろの建築物で、金森倉庫に隣接する木骨レンガ造り2階建て。20年ほど前までは漁網倉庫として使用されていたが、町並みに融合する現代風デザインに再生され、1階入り口の洋風3連アーチが特徴。明治末期の西部地区の建築物の歴史を知る貴重な建築物として評価を受けた。
 団体賞の函館日ロ交流史研究会(末広町、倉田有佳代表世話人)は、日本とロシアの交流の歴史を研究し、相互の学術・経済交流の強化を目的に34人で活動。シンポジウムや講演会、日ロ交流史にかかわるフォーラムなどを開催。訪問団の派遣も行ってきた。会報やホームページを通じた情報発信もする。
 原風景は西部地区の「幸坂(さいわいざか)」が選定された。神明坂とも呼ばれていたが、明治初頭に坂下の海岸埋立地が幸町と名付けれたことからこの名が付いた。最上部の山上大神宮、旧ロシア領事館などの歴史的建造物もあり、函館港の見事な絶景も堪能することができる。
 例年は新春チャリティーパーティーも行われていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止し、表彰式のみの実施とする。

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