函館在住の女性書道家10人による「第24回函館女流書作家十人展」(函館新聞社、実行委主催)が15日から函館市港町1の函館新聞社1階ギャラリーで開かれる。近代詩文書を中心に計20点が並ぶ。12月12日まで。
女性書家の存在を大きくする作品発表の場を作ろうと、本紙創刊の1997年から始まった。今年の参加者は昨年に引き続き伊東晶子さん、大柳悠郷さん、金谷紅麟さん、天満篤子さん、茂呂小袖さん、吉川海夏さん、小林翠輝さん、佐藤石蘭さんのほか、今年から新たに笠原玉承さん、管野春静さんが参加した。
笠原さんは渇筆(かっぴつ)で文字の流れを表現。「コロナ禍で久しぶりに筆を取ったが、もう少し墨を入れても良かったかも」、近代詩文書の管野さんは「仲間に入れてうれしい。優しく伝わるように意識した」と話した。
コーディネーターの秋山翠聲さんは「パワフルな中に明るさを感じる空間の取り方など、柔らかさを感じる作品が多く、額装も工夫している」と話し、来場を呼び掛けている。
午前10時~午後5時。(山崎純一)