函館市民文化祭後半の展示部門となる「函館アートフェスティバル2020」が12日、市民会館展示室で始まった。「明日を想う」をテーマに、前へと進む気持ちが込められた絵画や写真、立体物などジャンルを超えた約90組から約100点の作品が並ぶ。15日まで。
2001年のスタートから20回目の節目。リニューアル工事完了で3年ぶりに同館に会場が戻り、照明設備なども一新された。入り口付近にはこれまでの歩みを振り返る歴代のポスターも展示した。
テーマに沿って、新型コロナウイルスの流行で沈んだ気持ちが明るくなるような色合いの作品が多く、各作品には作者の思いが添えられている。また、道教育大附属特別支援学校、函館五稜郭支援学校、函館養護学校の3校にも作品提供を呼び掛けたほか、通所事業所利用者からの出品もあった。
実行委員会の代表を務める芸術家のささきようすけさんは「絵画や写真だけではなく、立体的な作品、映像作品とバラエティー豊かな展示になっている。楽しい展覧会なので足を運んでほしい」と話している。
入場無料。午前10時~午後7時(最終日午後5時まで)。今月下旬にはオンライン配信も予定している。(今井正一)