北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産への登録を後押ししようと活動する「縄文DOHNANプロジェクト」(山田かおり代表)は10月3、4の両日に、登録後を見据えてガイドを目指す人向けの「はじめてのJOMONガイドツアー」を行う。座学や実際のガイドの経験談を聞き、遺跡見学を通じて基礎知識を養ってもらうのが狙い。同団体は「縄文に興味がある人や登録に向けて応援したい人は気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。
ツアーは、縄文文化の理解促進と将来的な遺跡ガイドの育成を目的に初めて企画。参加者が考えたオリジナルツアーをSNSで発信し、登録への機運醸成にも生かす考え。公益財団法人太陽財団の助成を受けて実施する。
3日は午後1時半から、市地域交流まちづくりセンターで実際にガイドとして活動している人や市教委の学芸員から仕事内容や縄文について学ぶ。カックーバッグもプレゼントする。4日は午前9時から森町の鷲ノ木遺跡、道の駅しかべ間歇泉公園、市縄文文化交流センター、垣ノ島遺跡、大船遺跡を見学する。同団体メンバーの永谷吉郎さんらガイド経験者による話も聞ける。遺跡では各市町教委の担当者から遺跡について学ぶ。中空土偶弁当も付く。時間は午後5時半まで。
企画した同団体の山田代表とメンバーの森川雅浩さん、又平大輔さんは「ツアーを通じて、地元の人にこそ縄文の魅力を知ってほしい」と話している。対象は両日参加できる18歳以上の道南の人で、参加費は1000円。定員は15人(応募が上回った場合は抽選)。問い合わせ、申し込みは同団体(0138・56・7556)またはメール(jomondohnan@gmail.com)へ14日までに連絡する。(小杉貴洋)