北海道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産登録を後押ししようと活動する「縄文DOHNANプロジェクト」(山田かおり代表)は21日、はこだてみらい館(キラリス函館3階)で、縄文文化を学ぶクラフトワークショップを開いた。親子連れなど多くの市民が訪れ、缶バッジ制作体験や紙芝居で楽しみながら縄文の文化を学んだ。
同プロジェクトで今年2月ごろから企画していたイベントで、新型コロナウイルス緊急事態宣言や県境を越えた移動の解除を受け、多くの人にPRしようと今回開催に踏み切った。
会場では子どもたちが同プロジェクトの応援キャラクター「カックー」や「カメちゃん」などのデザインから好きなものを選んで制作する缶バッジ作りに挑戦。また、館内やキラリス1階フロアでは、プロジェクトメンバーが紙芝居を上演し、子どもたちが土器や貝塚など縄文時代の暮らしぶりに触れた。親子で来場した函館北日吉小4年の鈴木悠眞君(9)は「紙芝居で土器の文化を学べた」妹の唯花ちゃん(5)は「バッジを作るのが楽しかった」と笑顔を見せた。
同プロジェクトでは今後も定期的にワークショップを開催予定で山田代表(42)は「ウイルスの状況を見ながら、イベントを通じて登録への機運を高めていきたい」と話していた。(飯尾遼太)