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旧小林写真館、6月から美原で存続へ

 道内に現存する写真館では最古の建物として知られ、今年5月に閉館する函館市大町2の「旧小林写真館」が、6月から市内美原で存続することになった。店主の谷杉アキラさん(52)が美原3で営む本店「フォトスタジオタニスギ写楽館」の建物内を改造する考えといい、再出発に向けて「どこにもない撮影体験ができる、新しい写真館をつくりたい」と意気込んでいる。(千葉卓陽)
 旧小林写真館は1902(明治35)年、神戸から函館に渡ってきた写真師小林健蔵が開業。現存する建物は大火による類焼後の07(同40)年に再建したもので、89年3月に市の景観形成指定建築物に指定された。
 写真館として62(昭和37)年まで営業したが空き家状態が長年続き、市住宅都市施設公社が住居や店舗としての有効活用を目指す「西部地区空き家再生事業」の対象として入居者を公募。谷杉さんが名乗りを上げ、2009年8月から写真館として再オープンした。
 谷杉さんは本店の合間を縫って予約制で営業。売り上げの全額を建物の維持費に充ててきたが、来年度以降の契約がまとまらず、いったんは今月限りでの閉店を決めたが、記念撮影や引っ越しの多い時期の閉店は避けるべきと判断。所有者と相談した結果、5月10日まで閉店を延ばした。
 だが、閉店を決めて以降、利用客から惜しむ声が数多く寄せられたといい、「小林」の名を残すことを決めた。「建物を残したかったわけではなく、自分が残したいのは写真館の歴史、伝統と絆」と、改めて思い直したという。
 同館では利用客が建物の雰囲気に合わせた衣装を身にまとい、ハイカラな雰囲気のポートレートを提供。10年間で約400組が利用し、「撮影目当てにわざわざ函館まで来てくれる人も多かった」と谷杉さん。本店の写楽館は家族写真をメインに営業しており、「写真の日」の6月1日から2つの写真館を同じ建物で営んでいく。「写楽館のスタイルと小林写真館のスタイルをどう両立できるか。具体的にはこれからだが、今まで温めていたアイデアを出していきたい」と話している。










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