函館在住で全国の公募展などで活躍する女性書家10人の作品を集めた「第23回函館女流書作家十人展」(函館新聞社、実行委主催)が17日から、函館新聞社1階ギャラリー(港町1)で開かれる。近代詩文や前衛など、バラエティーに富んだ20点を展示する。
本紙創刊の1997年、女性書家の存在を大きくする作品発表の場を作ろうと、函館の書家で故・千葉軒岳氏らが協力して始まり、毎年開催している。
今年の出展者は昨年に引き続き磯波水鈴さん、伊東晶子さん、大柳悠郷さん、金谷紅麟さん、天満篤子さん、茂呂小袖さん、吉川海夏さんのほか、小林翠輝さん、佐藤石蘭さん、中田清美さんの3人が久しぶりに参加する。
コーディネーターの秋山翠聲さんは「繊細で叙情的な小品や、ダイナミックながら開放感のある大作といった個性を発揮した作品がそろった。自身が新しい作風に挑戦しようとする姿勢も伺えるので、書に取り組む若い世代にも見てほしい」と話している。
12月14日まで(8日は休み)。午前10時~午後5時。(山崎純一)