函館オペラの会(大坂吉明会長)は17日午後2時から、函館市芸術ホールで第23回公演、喜歌劇「こうもり」(ヨハン・シュトラウス作曲)を上演する。1995年の第5回以来の再演で、親しみやすい音楽に合わせて楽しい物語が繰り広げられる。
函館市民文化祭の舞台部門として上演。90年に函館市民オペラの会として発足し、91年から公演を開始し、2014年に現名称となった。今回は2年ぶりの公演で、春から準備を進め、市民オペラ常連のベテランから、中堅、若手とバランス良くキャストを取りそろえた。演出は中村勝雄さん、函館オペラ管弦楽団(38人)の指揮は阿部哲治さんが務める。
物語はアイゼンシュタイン(槌賀信基さん)に恥をかかされたファルケ(井上治さん)が仕返しを誓う場面から始まり、全3幕で構成。第2幕「オルロフスキー公爵邸主催のパーティー」では、約30人の合唱団も加わり、華やかな舞踏会のシーンを演出。岡島緑バレエスタジオによるバレエも舞台に花を添える。
アイゼンシュタインの妻ロザリンデ役で出演する声楽家の佐藤朋子さんは今回が初出演で「とても明るくて見た人をハッピーにする喜劇。ぜひ笑って見ていただければ」と話す。
大坂会長は「音楽が非常に楽しい作品。美しいメロディーがたくさん出てくるので最後まで楽しめる。オペラが初めての人も複雑な話もなく、退屈しない作品なので来場して楽しんでもらえれば」と話している。
チケットは一般2500円、高校生以下1500円。同ホールなどで取り扱い。問い合わせは同ホール(0138・55・3521)へ。(今井正一)
函館オペラの会は、喜歌劇「こうもり」に函館新聞読者5人を招待する。希望者は、はがきに住所、氏名、年齢、連絡先、電話番号を記入し、〒040・0001 函館市五稜郭町37の8 函館市芸術ホール「函館オペラの会 函館新聞読者プレゼント」係まで送る。12日必着。当選者には個別に連絡する。