21日に札幌コンサートホールKitara(キタラ)で開かれる全日本アンサンブルコンテスト(全日本吹奏楽連盟など主催)に、道南から道教育大函館校吹奏楽団のクラリネット四重奏が出場する。北海道アンサンブルコンクール(2月)で金賞を受賞するとともに、3年連続の全国切符を手にした。
メンバーは池田茉央さん(3年)、菅原すみれさん(1年)、村井歩乃さん(同)、倉持満衣さん(同)。昨年の全国経験者の池田さん以外、メンバー構成は様変わりしたが、「先輩たちが続けた全国出場を途切れさせない」との強い思いで函館地区、道コンクールに挑み、狙い通りの結果を残した。
演奏曲は阿部勇一作曲の「超絶技巧練習曲第八番『瞋恚之炎(しんいのほむら)』」で、おととし、昨年に続き、同練習曲のシリーズ曲を選曲した。技巧的な奏法が終始要求される難易度の高い曲だが、突然テンポアップしたり、緩急を繰り返したりと4人の奏でる音色が複雑に交差するのが曲の魅力だ。
過去2回は銀賞を受賞。今回は金賞獲得を目標に日々練習を重ねてきた。上級生として後輩3人を引っ張る池田さんは「悔いの残らない演奏をする」ときっぱり。札幌出身の村井さんは「地元で格好良いところを見せたい」と意欲を見せ、菅原さん、倉持さんも「自信を持って演奏したい」、「自分の力を出し切りたい」と熱演を誓っている。(鈴木 潤)